【街みらい】高齢者を地域で支える ケアシステム構築へ初研修

西日本新聞 北九州版

永犬丸地区で初めて開かれた地域ケア会議。医療や介護、生活支援などのサービスを組み合わせて提供する地域包括ケアシステムについて参加者たちが耳を傾けた 拡大

永犬丸地区で初めて開かれた地域ケア会議。医療や介護、生活支援などのサービスを組み合わせて提供する地域包括ケアシステムについて参加者たちが耳を傾けた

 要介護状態になっても住み慣れた地域で生活できるよう、高齢者を支える地域包括ケアシステムを推進するため、八幡西区永犬丸(えいのまる)地区の八枝市民センターで20日夜、初の研修会「地域ケア会議」が開かれた。北九州市で初めて、行政や地元医師会などが連携して永犬丸地区で中学校区単位のネットワークを作った後、八幡東区と八幡西区で同様に十数カ所のネットワークを整備。8月には全ネットワークが連携する「八幡ネット」を結成する方針だ。

 永犬丸地区地域包括ケア実行委員会世話人の権頭聖医師(八幡医師会在宅医会理事)によると、厚生労働省は「団塊の世代」が75歳以上となる2025年をめどに、住まいや医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を進める。おおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(中学校区)を地域単位として想定している。

 20日の研修会には、行政や医療、介護、福祉団体の関係者や地域住民ら約100人が参加し、それぞれの活動を報告。特別養護老人ホームや高齢者専用住宅などで200人以上の訪問診療を行う権頭氏は「エンド・オブ・ライフ(終末期)のケアのために、病状への患者の認識を確かめて、あらかじめ意思を聞いておけばよい」と指摘。確認するポイントとして、治療や療養の意向、代理決定者の選定などを挙げた。

 八幡西区保健福祉課地域包括支援センターの佐藤淳子さんは、永犬丸中学校区の高齢者が2017年3月末で人口の3割弱の約7千人に上ることを紹介。「認知症になっても周囲の理解や気遣いがあれば穏やかに生活することができる」と話し、地域包括ケアシステムの重要性を訴えた。 

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