香港の料理研究家「和食の知恵広めたい」 大刀洗町で漬物名人に学ぶ

西日本新聞 筑後版

原さん(右)の漬物保管庫を見学し、笑顔を見せるチャンさん 拡大

原さん(右)の漬物保管庫を見学し、笑顔を見せるチャンさん

 大刀洗町をPRする「たちあらい応援大使」を務める中国・香港の料理研究家バージニア・チャンさん(37)がこの春、同町内で日本の家庭料理を学んだ。チャンさんによると、香港人は外食が多く、家庭で料理を作る習慣はないという。6月に新装オープンする自分の店で、大刀洗での研修成果を伝える予定だ。

 チャンさんは2016年から1年間、うきは市のレストランや福岡市のすし店で修業した。帰国後の17年秋に、和食教室と雑貨を販売する店「suijiba(炊事場)」を開き、家庭料理を中心に和食の普及に努めてきた。福岡滞在中に大刀洗町の職員と知り合ったことが縁となり、今年1月には香港で同町の応援大使の委嘱を受けた。

 和食の知識を深めようと、3月に再来日。およそ1カ月間、大刀洗町の女性グループ「がめ煮会」や朝倉市の豆腐店などと交流した。

 4月上旬、同町の漬物名人2人の自宅を訪ねてレシピを聞き取り、漬物だるを見学した。奈良漬名人の原弘子さん(74)が「作業は大変だけど喜んでくれる人がいるから漬けられる」と話すと、チャンさんは「料理もそうです」と応じた。梅干し名人の中村偉子(ひでこ)さん(82)が「破れた梅はペーストにするんですよ」と話すと、「いいアイデアですね!」と目を輝かせた。

 「良質の食材と知恵によって日本食のうま味が生まれる。皆さん、多くのことを教えてくれた。筑後弁も慣れました」と笑顔で帰国したチャンさん。

 自店の新装オープンまで準備に余念がないという。

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