子ども医療費助成で平行線 北橋市長「格差是正を」小川知事「困難」

西日本新聞 ふくおか版

会談後に記者団の取材に応じる小川洋知事と北橋健治北九州市長(右) 拡大

会談後に記者団の取材に応じる小川洋知事と北橋健治北九州市長(右)

 小川洋知事と北九州市の北橋健治市長は21日、県庁で会談し、4月の知事選で争点になった子ども医療費助成制度や宿泊税導入、北九州空港の利用促進のあり方などについて意見を交わした。北橋氏は、政令市と一般市町村で子ども医療費の県補助率に格差がある現状の是正を求めたが、小川氏は自治体間の財政力のバランスを取る必要性を強調し、「困難」との認識を改めて示した。

 トップ会談は、県と北九州市の連携を図るため2015年に始まり、17年12月以来、5回目。冒頭以外は非公開で行われ、終了後に2人が報道陣の取材に応じた。

 子ども医療費の県の補助率は北九州、福岡の両政令市は4分の1、他市町村は2分の1と開きがある。北橋氏が、中学生までの医療費助成を充実させるために補助率アップを要望したのに対し、小川氏は「政令市は(一般市町村と比べ)財政力が豊かだ」と指摘。「県全体の福祉向上を図るため、差をつけて補助することに理解を求めた」とした。

 一方、北九州空港の利活用では、県が16-18年度に「北九州空港将来ビジョン推進強化期間」と位置付けて支援し、新規路線誘致などに成果が出ているとの認識で一致。北橋氏は「滑走路延伸の国への要望など、利活用が進むよう(県が)バックアップするとの話をもらい、心強い」と述べ、小川氏も「(今後も)きめ細かな支援が必要で、開設路線を守り拡大しないといけない」と応じた。

 福岡市と県が対立する宿泊税問題について、小川氏は県全体の観光振興を図る県が財源を確保すべきだとの立場を北橋氏に説明。北橋氏は「県が広域的な観点から対策を講じることは重要」と理解を示す一方、「県が徴収した方が良いというほど、議論はこなれていない」と続け、県と福岡市の協議を注視していく姿勢を示した。

 小川氏は、高島宗一郎福岡市長とのトップ会談について「現段階はないが、実務協議の様子を見てやらないといけない」と話した。

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