“令和の香り”発送開始 太宰府市民手作りの匂い袋

西日本新聞 ふくおか都市圏版

ブレンドした天然香料を中に入れて完成した珮後香(匂い袋)を前に、斉藤風子さん(右)と柳智子さん(左) 拡大

ブレンドした天然香料を中に入れて完成した珮後香(匂い袋)を前に、斉藤風子さん(右)と柳智子さん(左)

 新元号「令和」ゆかりの地、太宰府市で友禅染ギャラリーを営む斉藤風子さん(67)らが考案した記念グッズ「珮後香(はいごこう)」(匂い袋)の発送が20日、始まった。50個限定(1個1万1300円)で今月1日から注文を受け、3日に完売していた。完成した分から発送を始めた斉藤さんらは、反響の大きさに「第2弾を考えたい」と意気込んでいる。

 令和は、大伴旅人邸での「梅花の宴」で詠まれた歌の序文(万葉集)の「初春の令月にして 気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ…」が典拠。斉藤さんの友人で伝統民芸品「木うそ」保存会の柳智子さん(43)が、その後に続く「蘭は珮後の香(こう)を薫(かお)らす」に着目、珮後香を思いついた。

 デザインは正倉院に残る文様「樹下双鹿(じゅかそうろく)図柄」を参考に考案。奈良から取り寄せた布を使用し、組みひもは手縫いで取り付け、中にお香を入れている。お香も正倉院に現存する宝物や文書を参考に、当時使用されていた天然香料(沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)など)数種類を独自にブレンドしている。

 注文してきたのは地元のほか三重や熊本、長崎など全国各地の中高齢者。横浜市の40代と思われる男女は、太宰府天満宮参道近くの斉藤さんのギャラリーにわざわざ来店。「こんな素敵な匂い袋に出合えて良かった。知人にも贈りたい」と3個を注文した、という。

 斉藤さんらは、匂い袋を作る際に残った端切れを使ってちょっと小さめの珮後香を手作りするワークショップを計画している。6月2日午前10時半からと午後1時半からの2回(1回の定員12人)開催し、費用は3500円。ギャラリー「蛇の目うさぎ」=092(923)7893(ファクス兼用)。

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