『五高・東光会』  荒牧邦三 著  (弦書房・2160円)

西日本新聞

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『五高・東光会』荒牧邦三著(弦書房・2160円)

 熊本の旧制第五高等学校で1923(大正12)年、学生団体「東光会」が誕生した。大正デモクラシーの中で広がった社会主義、マルクス主義に対抗して「日本精神を守れ」と唱え、「アジアを西欧列強から解放する」ことを掲げた。右派の思想家大川周明、北一輝、禅僧の沢木興道らに学んだ彼らは大学でも右派学生運動の中心メンバーとなる。異色の学生運動の歴史を、熊本日日新聞社元常務が掘り起こしている。戦後、旧制高校改廃によって東光会は27年の歴史を終えたが、出身者は、政治、行政、司法、教育など各界の第一線で活躍した。巻末の歴代会員185人の名簿がその影響力の大きさを物語る。

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