野党「結束力」示せるか 夏の参院選長崎、一本化へ調整

西日本新聞 長崎・佐世保版

 夏の参院選を控え、立憲民主など野党が各地の選挙区で候補者の一本化に向けた協議を進めている。長崎選挙区(改選数1)では再選を目指す自民現職の古賀友一郎氏(51)に対し、国民民主は白川鮎美氏(39)、共産は岩永千秋氏(65)をそれぞれ擁立する構えだが、各党本部での協議が調えば白川氏に一本化される見通し。県内に拠点がある立民、国民、共産、社民の「共同候補」となり、主要野党が結集して自民に挑む2016年の前回参院選と同じ構図になりそうだ。

 「安倍1強政治を倒すには野党が共闘することが欠かせない」。国民県連の渡辺敏勝幹事長はこう話す。

 共闘が実現した前回は、旧民進党が擁立した西岡秀子氏(現在は衆院議員)を野党の共同候補と位置付けた。当選した金子原二郎参院議員が33万6612票を得たのに対し、西岡氏は28万5743票を獲得。長崎市と長与、時津両町での得票は金子氏を上回った。2度目の共闘となる今回は「32万票が目標」(国民県連)と意気込む。

 共産県委員会の山下満昭委員長も候補の一本化について「共闘ができるのなら大賛成」との立場。これに対し、自民県連の中島広義幹事長は「脅威だ。大いに警戒しないといけない」と気を引き締める。

 ただ、主義主張の異なる政党がともに選挙を戦うことに懐疑的な見方もある。実際、3、4万票とされる県内の共産の基礎票すべてが西岡氏に入っていれば、もっと得票を伸ばせたはず、とみる関係者は少なくない。この点、国民県連幹部も「共産と並んで一緒に(有権者に向って)手を振ることは考えられない」と複雑な心境を打ち明ける。

 一方、国民と近い関係にある社民県連からも、昨年2月に白川氏の擁立が決まった際、事前に何の相談もなかったことから「前もって知らせてほしかった」と、不満の声が上がっている。

 国民県連は20日、選挙方針などを決める「総合選対」の発足式を長崎市内のホテルで開催。立民や社民の関係者もオブザーバーとして参加したが、共産の関係者はいなかった。「共闘の目的は安倍を倒すということ。各政党の主張の違いなどには目をつぶる」と話す国民県連の渡辺幹事長。野党の「結束力」が試されている。

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