高1自殺、熊本県の責任認めず いじめで元同級生に賠償命令

西日本新聞 社会面

 2013年に熊本県立高1年の女子生徒=当時(15)=が自殺したのは寮でのいじめで苦痛を受け、学校側が対応を怠ったことが原因として、遺族が元同級生と県に計約5800万円の損害賠償を求めた訴訟で、熊本地裁(小野寺優子裁判長)は22日、「(教員の対応と)自殺との間に因果関係はない」として県に対する請求を棄却した。いじめを一部認め、元同級生には11万円の賠償を命じた。

 小野寺裁判長は県の責任について、担任教諭の対応の一部が「安全配慮義務に違反した」と判断したが、元気な様子も見られたことなどから「自殺を具体的に予見できたとは言い難い」として、自殺との因果関係は認めなかった。その他の担任と学校寮の舎監長の対応は「合理的」とした。

 元同級生に関しては、無料通信アプリLINE(ライン)で「レスキュー隊呼んどけよ」などと送った行為が脅迫、中学の卒業アルバムへの書き込みが器物損壊に当たる不法行為と認定した。

 女子生徒の母親(51)は「(寮の)舎監長の責任が認められなかったことは残念」とし、控訴する意向を示した。蒲島郁夫知事は「県の主張が認められたものと受け止めている」とのコメントを出した。

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