『菊に挑んだ沖縄』  山城幸松 著  (彩流社・1944円)

西日本新聞

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『菊に挑んだ沖縄』山城幸松著(彩流社・1944円)

 1971年9月、4人の若者が発炎筒を投げつけて坂下門から皇居へ侵入。間もなく皇居内の宮内庁で警察官らに取り押さえられた。彼らは新左翼系グループ「沖縄青年委員会」に属する活動家。なぜ皇居に突入したのか。それは、戦争責任を天皇に問い、犠牲者20万人を出した沖縄への謝罪を要求するためだった。あえて事件を起こし、法廷で主張することを目指したという。本書はグループのリーダーの回顧録であり、知られざる戦後史の証言。その後、皇太子時代を含めて11回沖縄を訪問した「(現)天皇の沖縄への思いが県民に浸透」し、県民感情は大きく変化したと記す。

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