『毒ガスの夜明け』  井上尚英 著  (大道学館出版部・3024円)

西日本新聞

『毒ガスの夜明け』井上尚英著(大道学館出版部・3024円) 拡大

『毒ガスの夜明け』井上尚英著(大道学館出版部・3024円)

 副題は「第1次世界大戦と化学戦の真実」。著者は神経内科医で、毒物への豊富な知識から和歌山毒物カレー事件、地下鉄サリン事件など数々の事件捜査に協力した九州大名誉教授。西日本文化賞の受賞者でもある。第1次大戦での塩素ガスやマスタードガスなど化学兵器の登場と背景、その甚大な被害などを495ページを費やして詳細に検証する。「21世紀になってもなお、化学兵器の脅威はぬぐい去ることができない」「“貧者の核兵器”と呼ばれるようになってきた」との言葉が重い。

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