【はてなのミカタ みんなで考えよう】「友だち」って何? 信頼、安心、思いやり 「疲れる」「苦手」という子も

西日本新聞 こども面

友だちの多さと苦労の有無 拡大

友だちの多さと苦労の有無

 4月の「はてなのミカタ」のコーナーで「友だち」って何でしょう?と問いかけたところ、こども記者などから多くの意見が寄せられました。「友だち」との付き合いは、楽しみや喜びがあるけれど、苦労も少なくないようです。主な意見を紹介します。 

【紙面PDF】はてなのミカタ みんなで考えよう=「友だち」って何?

 こども記者とこども特派員は、自分なりの考えを書き送ってくれました。 

 井上珠喜記者(10)は「友だちは、助け合えて、仲良くでき、信用できる人」、稲葉悠太記者(11)は「本当の友だちとは、クラスが離れたり、けんかしたりしてもお互いに信頼し合っている人」と考えました。多くの小中学生が、安心でき、ほっとできる相手を友だちだと思っていました。 

 稲葉記者は、「本当の友だち」の「しゅんちゃん」とは一緒に遊び、自分の意見をちゃんと言えます。「対等な関係でいることが、ずっと友だちでいられる秘けつだ」と考えています。 

    ◇  ◇ 

 とはいえ、意見が違うと、ぶつかって関係がこじれることもあります。堀本祐良特派員(13)は学校の合唱コンクールを「みんなでがんばる」つもりが、張り切りすぎて「自分中心になってしまい」、友だちが離れてしまったことがあります。後悔し、しっかりと謝って「絶対に繰り返さない」と心に決めました。 

 アレルギーで給食が食べられない子は、家から持参したおかずを見た同級生から「そっちがおいしそう。私もアレルギーだったらなあ」と言われ傷ついたことがあるそうです。でも、仲の良い友だちはなぐさめてくれて「がんばれ」と励ましてくれました。だから「相手を思いやれるのが本当の友だち」と考えました。 

    ◇  ◇ 

 「恥ずかしがり屋で友だちをつくるのが苦手」と明かす子もいました。「学校では相手を傷つけないように話を合わせ、精神的に疲れる」「友だちは変わっていく。信じすぎてはいけない」という子もいました。 

 ある子は「小学生の頃は仲が良かったのに、中学生になって突然、話さなくなり、陰口を言う人もいる。ラインやメールで悪口やうわさを書き込む人もいる。悪口を言われた人をかばうと、自分に矛先が向きそうで怖い」とつづりました。 

    ◇  ◇ 

 清武琳記者(10)は大きな辞書の広辞苑で「友」の意味を調べました。(1)常に親しく交わるなかま(2)同じ集団に属する者(3)同行の者-などの説明を読んで、自分にとって(2)の友だちに当てはまるのは「こども病院で一緒に治療をがんばっている子どもだ」と気付きました。話したり顔を合わせたりしたことはなくても、「ぼくの大切な友だち」と思うようになりました。 

 荒木奎樹特派員(13)は「反抗期なので人とぶつかり、思春期の悩みなどを相談し、親友を探す時期。たくさんの人と関わっていきたい」と考えています。 

 ●友だちは多い方がいいって本当だろうか

 友だちは多い方がいい、と思われがちですが、本当にそうでしょうか。こども記者を対象にアンケートをすると、「多い」と思う子でも、友だち付き合いでそれなりに苦労していることが分かりました。 

 アンケートに回答した41人のうち、友だちが「多いと思う」のは26人、「ふつう」が14人、「多いとは思わない」が1人でした。「友だちとの関係で苦労したことがありますか」と聞いたら、「多いとは思わない」子と、「ふつう」の子の57%、「友だちが多い」子でも46%が「苦労したことがある」と答えました。 

 具体的な苦労としては「自分勝手な人とけんかになった」「やりたくない遊びだったが、気を使ってやった」「知られたくないことを根掘り葉掘り聞かれた」「約束を忘れたふりをされ、仲間外れにされた」などの答えがありました。 

 ●大人からの意見 「受け入れてくれる人」を大切に 

 大人からも貴重な意見が届きました。福岡市城南区の女性(40)は「ずっと友だちはたくさんいる方がいいと思っていたけれど、最近は、私を受け入れてくれる人との出会いが大切だと思うようになった」といいます。そして「わが子にも、そんな人とめぐり会ってほしい」と願っています。 

 東京都立川市の小学2年生の女子の母親は「みんなと仲良くできない自分はだめな人間かもしれない」と考えていたそうです。しかし、最近は友だちのように娘と楽しくおしゃべりをしています。不安だった自分の経験を踏まえて、「親(大人)が子どもを認め、受け入れることから始め、言葉をかけることが大切」と思うようになりました。 

 ▼編集部から 「友だち」とは何?という問いに正しい答えはありません。人それぞれ、いろんな出会いをへて、考えも変わります。時には傷つき、迷います。「今、自分はひとりぼっち」と思う人へ、こども特派員の西田冴映さん(15)は「You are not alone(あなたは一人じゃない)」という言葉を贈ってくれました。きっと、友だちづくりは、急がず、あわてず、ゆっくりと、で大丈夫)です。

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