発達障害児を早期支援 幼保と専門機関が連携 北九州市が体制づくり

西日本新聞 夕刊

発達障害児早期支援システムのイメージ図 拡大

発達障害児早期支援システムのイメージ図

 北九州市は4-5歳児で発達障害の特性がある子どもの早期支援を目指したシステム構築の研究を、2019年度から始める。市内の幼稚園や保育所での定期健診を手がかりに発達障害の可能性がある子どもを、かかりつけ医や専門機関につなげる体制づくりが実現可能かを調査する。19年度一般会計当初予算案に350万円を計上。発達障害を早期確認、支援する仕組みを構築する自治体の試みは全国的に珍しいという。

 事業名は「発達障害児早期支援システム研究事業」。発達障害は周囲から分かりにくく、子どもたちの苦しみや悩みに気付かないことがある。子育てに悩む保護者が孤立することも少なくない。市によると、幼稚園や保育所での集団生活の中で、他の子どもとの違いが明確になり始めるのが4-5歳。全国的に認知度が高まる中、現場の保育士が障害に気付くことも多いが、保護者に伝えづらく専門機関の受診につながりにくい現状がある。

 そのため定期健診を入り口にかかりつけ医につなげ、時間をかけ問診。最終的に、発達障害の専門家である臨床心理士らが子の特徴を分析し、どのタイプの発達障害か見極める「特性評価」を受診するための流れを構築できるか研究する。

 小児科医が主体となり保育士の声を反映できる健診の方法と、医師や療育関係者らが効果的な「特性評価」の手法について研究する方針。市保健福祉局は「専門的な医師らが複合的に関われるシステムを完成させたい」と説明している。

 ▼発達障害 自閉症やアスペルガー症候群、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの総称。特性が重複することもあり、個人差が大きい。脳機能障害が原因とされるが詳しいメカニズムは分かっていない。不得意分野がある一方、芸術や学問など特定の分野で秀でた才能を発揮する人もいる。

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