『修猷館投石事件』  水崎雄文 著  (花乱社・1836円)

西日本新聞

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『修猷館投石事件』水崎雄文著(花乱社・1836円)

 1891(明治24)年3月、福岡市の尋常中学修猷館(現修猷館高)に陸軍の中隊が侵入し、校門を閉鎖する事件があった。校庭で遊んでいた生徒の投げた石が、塀外を行進中の兵士に当たったことに対する抗議行動で、陸軍側は「軍への侮辱であり、天皇への不敬行為」と主張した。これに対し、館長が辞表を出して抗議の意思を示し、中央政界を巻き込む騒ぎに発展した。同高OBで元高校教諭の著者は新聞記事などを基にこの事件を検証。同館を資金面で支えた旧藩主家の黒田長成が陸軍の行動を「立憲主義違反」と批判したことは、わが国最初の憲法違反の指摘ではないかと述べる。

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