県産ビワから高級化粧品 障害者が無農薬栽培、納品にも従事

西日本新聞 長崎・佐世保版

県産ビワの葉から抽出したエキスを配合したスキンケア製品 拡大

県産ビワの葉から抽出したエキスを配合したスキンケア製品

 長崎県産ビワの葉から抽出したエキスを配合した高級スキンケア製品の披露会が20日、長崎市であった。ビワの葉を提供しているのは、長崎市岩川町の社会福祉法人「出島福祉村」。障害者が栽培から納品まで関わっており、池田賢一理事長は「障害者の自立につながれば」と売れ行きに期待している。

 製造、販売するのは化粧品大手ポーラ・オルビスホールディングス傘下の「ACRO(アクロ)」(東京)。ビワ葉のエキスを配合した洗顔クリームや保湿ローションなど14品を「ITRIM(イトリン)」のブランドで昨年9月、今年3月に相次いで発売した。夕張メロンの種子油なども配合し、天然由来成分にこだわっている。

 出島福祉村は、長崎市茂木町や宮崎町で約千本のビワを栽培。障害者約30人が無農薬で育て、養分が葉に行き渡るように実が成る前に摘み取る。葉の裏側の繊毛は丁寧に取り除き、エキスの純度を高めている。

 出島福祉村の依頼でビワの活用方法を研究した九州大大学院農学研究院の清水邦義准教授(サスティナブル資源科学)によると、ビワの葉のエキスには保湿やメラニンの抑制、抗菌効果がある。

 ACROの石橋寧会長は出島福祉村のビワの葉を使う理由について、実父が茂木町出身だったことや、障害者の産品が「肌と環境に優しいブランドイメージにマッチする」と説明した。

 ボディーソープ(200ミリ)は8千円、スキンクリーム(35グラム)は3万8千円で関東や関西などのデパートで販売している。ACROのホームページからも注文できる。

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