姫舞6年ぶり復活 田川市で25日から春日神社神幸祭

西日本新聞 筑豊版

姫舞の練習に励んできた(左から)弓削田小の福田美南未さん、至さらさん、宇藤優愛さん 拡大

姫舞の練習に励んできた(左から)弓削田小の福田美南未さん、至さらさん、宇藤優愛さん

 25日に開幕する田川市の春日神社神幸祭で、小学生の女の子たちが岩戸神楽の一部を舞う「姫舞(ひめまい)」が、6年ぶりに披露される。関係者の「伝統を残したい」との熱意を感じながら、小学3年から6年までの6人が優雅に舞う。

 同神幸祭で奉納される岩戸神楽は、400年以上前から伝わるとされる。豊前国系(県東部と大分県北部)と筑前国系(県西部)が混入した独特の形態で、県の無形民俗文化財に指定されている。

 春日神社岩戸神楽保存会によると、姫舞は1970年代半ばに「女の子の晴れ舞台を作ろう」と始まった。神社がある宮尾町地区の子どもが参加していたが、少子化などの影響で2013年を最後に行われなくなった。

 少女が華やかに舞う姫舞を再開し、多くの人に神楽に注目してほしい‐。16年3月、岩戸神楽を含む「豊前神楽」が国の重要無形民俗文化財に指定されたことを受け、関係者の間で復活を願う機運が高まり、重藤将宏宮司が近くの後藤寺、弓削田の両小学校に協力を打診。重藤宮司は「再開しないとどんどん廃れてしまう」、妻で権祢宜の久美子さんは「途絶えていてさみしい思いもあった」と語る。

 姫舞の復活に向け、手を挙げたのは後藤寺小の3、4年生3人と弓削田小の6年生3人。6人は今年4月から計16回、近くの公民館で保存会のメンバーから動きなどを教わった。

 姫舞が担当するのは、アレンジが加わった「花神楽之舞」と「弓取之舞」。弓削田小6年の宇藤優愛さん(12)、福田美南未さん(11)、至さらさん(11)は「最初は難しいと思ったが、友だちと一緒の練習は楽しかった。たくさんの人が見てくれるので、緊張するが楽しみ」と声をそろえる。指導した同保存会の平野和博さん(64)は「女の子が舞う姿は、おじいちゃんおばあちゃんに親しまれていた。ここ数年とは違った形で楽しめると思う」と本番を心待ちにしている。

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 春日神社神幸祭は、田川地区の各神社で4月上旬から営まれてきた神幸祭の締めくくりでもある。25日は神輿(みこし)がJR後藤寺駅前のお旅所へ向かう「お下り」で、午後1時半ごろに神輿が神社を出発する。お旅所から神社へ帰る「お上り」が26日午後0時半からある。姫舞は両日、神輿の出発前と道中で披露されるほか、25日午後6時半から始まる神楽奉納でも見ることができる。

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