映画愛たたえ「松永武賞」創設 北九州で資料収集に生涯

西日本新聞 一面

故松永武さん 拡大

故松永武さん

 映画批評家が選ぶ国内唯一の映画賞「日本映画批評家大賞」を主催する同大賞機構(東京)は、北九州市門司区の映画資料室「松永文庫」の室長を務め、昨年10月に83歳で亡くなった松永武さんに敬意を表し、「松永武賞」を創設した。資料集めと保存に生涯をささげた映画愛を、大賞を提唱した評論家の故水野晴郎氏や故淀川長治氏と「肩を並べる」と称賛。30日に東京で授賞式を開く。

 大賞は1991年に誕生。28回目の今年は監督賞や主演男優賞など、松永賞を含め18件を贈る。松永さんも2016年、資料収集による映画文化への貢献を理由に、松永文庫として特別賞を受賞。機構によると賞の新設は約10年ぶりで、受賞経験者の名を冠した賞は初となる。

 松永文庫は、松永さんが60年以上かけて集めた映画ポスターや雑誌など約5万点を収蔵し、公開する。1997年に松永さんが自宅に開設し、その後全資料を市に寄贈。2009年に市の施設となった。

 松永賞は「愛や志で日本映画の活性化に尽力」した個人、団体に贈る。第1号の受賞者は、東京都多摩市でボランティア主体の映画祭を運営する「TAMA映画フォーラム実行委員会」に決まった。松永文庫の凪(なぎ)恵美学芸員は「映画文化のため、見えない所で努力している人に光を当てる賞になってほしい」と期待している。

PR

PR

注目のテーマ