球磨川河口は生き物の宝庫 市民団体、八代市に「環境冊子」贈る

西日本新聞 熊本版

中村博生市長(中央)に環境冊子を手渡した「次世代のためにがんばろ会」のメンバー 拡大

中村博生市長(中央)に環境冊子を手渡した「次世代のためにがんばろ会」のメンバー

 八代地域の環境保全や啓発活動に取り組む市民団体「次世代のためにがんばろ会」(松浦ゆかり代表)が、環境冊子「くま川河口に棲(す)むいきもの」を作成し、20日、八代市に1500部を寄贈した。市は小学校や市環境センター「エコエイトやつしろ」に配布し、環境教育などに活用してもらう。

 冊子では生き物の宝庫である球磨川河口にスポットを当てた。毎年、河口に飛来するズグロカモメやクロツラヘラサギ、砂泥の有機物を食べて干潟を浄化するカニのハクセンシオマネキ、荒瀬ダム撤去で砂が増えた干潟で多く見られるようになったミドリシャミセンガイ、人気者のムツゴロウなど環境省や県が指定する絶滅危惧種の生態をイラストや写真を使って分かりやすく解説した。

 河口や八代海の海岸に打ち寄せられた大量のごみ、くちばしに釣り針が刺さって死んだとみられる野鳥の写真も載せ、人間が捨てたごみが河口の生き物への凶器になる実態を訴えた。同会や八代野鳥愛好会などが河口干潟の登録を目指している重要な湿地保護の国際条約「ラムサール条約」も紹介している。A4判の17ページで作成部数3千部。

 松浦代表は「子どもたちが球磨川にはいろいろな生き物がいることを理解し、人間も食物連鎖の中にいることを知ってほしい」と話した。

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