宿泊税「県全体の観光に」小川知事 「ゲートウエー強化」高島市長 

西日本新聞 ふくおか版

宿泊税を巡る合意について、報道陣の取材に応じる(右から)小川知事と高島市長=24日午後、福岡市博多区 拡大

宿泊税を巡る合意について、報道陣の取材に応じる(右から)小川知事と高島市長=24日午後、福岡市博多区

 宿泊税を巡る県と福岡市の対立は24日午後、小川洋知事と高島宗一郎市長が福岡市内でトップ会談し、同市内の1人1泊の税額を県税50円、市税150円(2万円以上はそれぞれ50円、450円)とすることで決着した。2人は会談後、報道陣の取材に応じた。主なやりとりは次の通り。

 高島市長「福岡市がゲートウエー機能を強化する上で非常にお金がかかることを県に理解していただき、この配分割合になったことは知事に感謝したい」

 小川知事「来年の東京五輪・パラリンピックを控え、周知期間も含めると時間がないので、トップ同士で最終的に合意をみた。得られた税収を県全体の観光振興に使っていきたい」

 ‐それぞれ、いつごろの導入を目指すか。

 小川知事「できるだけ早く、周知や準備期間を取れるタイミングでしたい」

 高島市長「新年度からのスタートになるだろう」

 ‐県税50円、市税150円という配分の根拠は。

 高島市長「陸海空の玄関が福岡市博多区に集中している。岸壁の整備やコンベンション施設の建設は市がやらなければならない。宿泊者に(税を)負担してもらうことにより、次世代への投資を行い、九州全体の観光振興に寄与していきたい。その役割分担の中で税の割合が決まった」

 ‐福岡市以外の59市町村は県が徴税するのか。

 小川知事「はい。県内各地の観光の底上げを図るのが目的。市町村の観光振興や事業者の取り組みに対する支援に充てる」

 ‐(県の補助率が政令市と一般市町村で違う)子ども医療費はどうなるのか。

 高島市長「県と市の間のさまざまな問題は、今後も継続して協議を行う」

 ‐お互いが歩み寄れた要因は。

 高島市長「事務的に役割分担を話し合う中で、折り合うことができた」

 小川知事「論点や立場の違いを整理して、決断しなければならないというタイミングで合意した」

 ‐財源のぶんどり合戦という批判も一部にある。旅行者の満足度向上や観光振興にどう役立てるのか。

 高島市長「観光客数を増やすのは人口減少が進む日本にとり大切な課題。受益者負担の考え方を導入したことは理にかなっている」

 小川知事「地域全体の観光の魅力、競争力を上げることは大事な課題。(集めた税を)有効に使い、満足度を高め、観光客増につなげていく」

 ‐知事選の結果を受けての判断か。

 高島市長「(福岡市長選も含め)選挙をワンイシュー(一つの争点)で戦った訳ではない。福岡市内は一括して市が徴税することで、宿泊事業者にかかる負担などが解消できるという合意ができ、良かったと思う」

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