能楽「高砂」市民で大合唱を 福岡市出身の若手能楽師企画

西日本新聞 ふくおか版

大阪市で昨年5月に開かれた市民参加の大連吟 拡大

大阪市で昨年5月に開かれた市民参加の大連吟

 結婚式でおなじみの「高砂」をみんなで大合唱しませんか‐。福岡市出身の若手の能楽師たちが10月6日、福岡市博多区の福岡アジア美術館で、市民参加型の公演「福岡能楽大連吟(だいれんぎん)」を行う。幅広い世代に能楽を身近に感じてもらうのが目的で、同市では初開催。能楽師たちは「年末に各地で市民が歌声を上げるベートーベンの第9交響曲のように定着させたい」と意気込んでいる。

 準備を進めているのは、ともに観世流シテ方の今村嘉太郎さん(39)と弟の哲朗さん(37)。嘉太郎さんは福岡市、哲朗さんは大阪市を拠点に活動。市民参加の大連吟は2008年、京都市の能楽師たちが「能楽の歌詞の謡を合唱することで伝統芸能に触れてもらおう」と取り組み始め、いまでは年末ごろの行事として定着。参加者が200人を超す年もあり、その輪が広がって、大阪市でも昨年から5月に開催されている。

 哲朗さんが大阪での大連吟運営に携わり、その経験を生かし、2人が中心となって福岡でも催すことにした。謡の未経験者が参加できるよう6月-9月の4カ月間、市内で計19回の全体稽古、小稽古を実施し、本番に臨む。

 市民が演じるのは、高砂の前半の一部と後半すべてで約20分。特設舞台で面をつけた能装束の能楽師が舞い謡う中、参加者たちは謡を披露する。嘉太郎さんは「100人の参加が目標で、福岡でも根付かせていき、愛好者の増加につなげたい。新しい仲間たちと能楽を楽しみ、交流してみませんか」と話している。

 6月2日午後1時から、同美術館で稽古や本番について説明するオリエンテーションを行う。ホームページ(fukuoka-dairengin.com)や所定のはがきで申し込む。参加費(教材代など含む)は大人1万2千円、学割(大学生まで)8千円、親子割(中学生までの子どもと親の2人)1万8千円。

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