自転車の危険運転なくせ 福岡中央署が取り締まり作戦

西日本新聞 夕刊

通学・通勤時間帯に自転車の安全運転を呼び掛ける福岡中央署員=22日午前8時ごろ、福岡市・天神 拡大

通学・通勤時間帯に自転車の安全運転を呼び掛ける福岡中央署員=22日午前8時ごろ、福岡市・天神

 福岡市・天神を抱える福岡中央署が、自転車の危険な運転の取り締まりを強化している。署管内では、交通事故全体のうち自転車事故が約3割を占め、県平均の2倍近い「異常事態」(署幹部)。事故につながる運転に対する交通違反切符(赤切符)の交付は1~4月、前年同期比の3倍を超えた。自転車は手軽な半面、深刻な事故も後を絶たない。今月は「自転車の安全利用促進強化月間」。

 スピードを緩めず歩行者の間を縫うように走る自転車、両耳にイヤホンをしてペダルをこぐ若者…。22日、天神の朝の通学・通勤時間帯は危うい運転やマナーの悪い自転車が目立ち、署員らが安全運転するよう呼び掛けた。

 福岡市城南区の主婦(34)は「歩道でベビーカーを押している時に猛スピードの自転車と衝突しそうになったことが何度かある。とても怖かった」と話す。

 自転車は道交法上、「軽車両」に分類され、車道通行が原則だ。信号無視や一時不停止などの危険行為は指導や警告の対象になる。従わない場合や事故につながる運転は赤切符が交付される。

 署が管轄する同市中央区は、自転車の事故件数が毎年県内ワースト3に入る。交通事故に占める自転車事故の割合は県平均の約14%に対し、約28%。朝夕や未明の事故が多く、警固交差点や薬院駅前交差点の周辺で特に多発している。昨年8月には、天神の交差点で、信号無視をした自転車の40代男性が、乗用車にはねられ重体になった。

 署は今年、自転車に特化した取り締まりの回数を増やし、1~4月には60件(前年同期比43件増)の赤切符を交付。20日には、前後輪にブレーキがない競技用自転車で公道を走ったとして道交法違反(制動装置不良)の疑いで、30代の男を逮捕した。

 県内では2018年、4383件の自転車事故が発生し、10~20代が半数近くを占めた。署管内でも、若者や外国人の運転マナーが悪い自転車が目立つという。

 松島浩司交通管理官は「スマートフォンを操作したり、傘を差したりしながらの“ながら”運転は違反だ。一歩間違えば“走る凶器”になることを忘れずに安全運転を心掛けてほしい」と呼び掛けている。

PR

PR

注目のテーマ