瑠璃色のチョウ 初夏彩る 阿蘇

西日本新聞 熊本版

 初夏を迎えた阿蘇地域の草原では、瑠璃色の羽で知られるチョウのオオルリシジミが舞っている。環境省の絶滅危惧種にも指定されている希少種で、体長2-3センチ。毎年5月、牧野に群生する植物クララに産卵のため飛び回る。

 北九州市から訪れた重田正樹さん(78)は高校時代からのチョウ愛好家。大学では研究者を目指し、卒業後は別の道に進んだが、今は趣味で各地を巡る。「忙しく飛び回ったのでしょう。羽の鱗粉(りんぷん)が落ち、色は薄くなっていますが、出会えて良かった」と話した。

 草原には、東海大農学部の村田浩平教授(昆虫学)と学生の姿も。30年前から調査を続け、阿蘇地域の生息数は10年ほど前に比べ、5%にまで減少しているという。噴火、地震、放牧や野焼きの縮小などの影響もあるが、心ない不法採取も。「保全に向け、地域の人たちの意識やネットワークがより重要になる」と話していた。

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