「子どもの命どう守る」広がる保護者の不安 大津市の園児事故受け

西日本新聞 佐賀版

 大津市で散歩中の保育園児らの列に車が突っ込んで16人が死傷した事故を受け、県内でも「子どもの命をどう守ればいいのか」と保護者の不安が広がっている。2015年には小城市で登校中の小学生の列に車が突っ込み、4人が重軽傷を負う事故も発生。県警や市町は通学路の定期点検を進めており、園児の散歩コースの安全性を確認する動きも出ている。

 大津市の事故から約1週間後の14日、鳥栖市の旭小での交通安全教室には児童だけでなく、保護者の姿もあった。1年生の母親(38)は「娘を一人で歩かせても大丈夫なのかと不安になった」と話した。

 教室では交差点での大型トラックの危険性を学んだ。トラックがハンドルを切ると後輪が歩道寄りに近づき、歩行者の立ち位置を示す印を踏みつけ、参加者から驚きの声が上がった。

 教育現場にとって子どもの交通安全意識を高めるだけでなく、通学路の点検が急務となっている。旭小の佐々木英利校長も「ガードレールなどが通学路の適切な場所にあるか点検したい」と語った。

 県内の市町や県警は通学路の定期点検を進めている。京都府亀岡市で12年に登校中の小学生らに車が突っ込んで10人が死傷した事故を機に、毎年1回、通学路の危険箇所を洗い出し、歩道やガードレール設置などにつなげている。

 それでも、15年には小城市三日月町の市道で登校中だった小学生5人の列に車が突っ込み、4人が重軽傷を負う事故が発生。登下校中の小学生の事故はここ5年で減少傾向にあるものの、18年も15件起きている。

 大津市の事故を受け、吉野ケ里町の吉野ケ里保育園は20日、町や神埼署と合同で園児の散歩コースを見回った。見通しの悪い丁字路や踏切の手前で、先頭の保育士が安全確認することなどを確認した。

 古川真園長は「何の落ち度もない人が犠牲になる痛ましい事故が多く、対岸の火事というわけにはいかない。子どもも引率の大人も守れるようにしたい」と話した。

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