児童虐待相談1532件 県内、昨年度 過去最多を更新

西日本新聞 熊本版

 県は28日、県内3カ所にある児童相談所に2018年度に寄せられた児童虐待の相談件数(速報値)が過去最多の1532件だったと明らかにした。前年度1248件の1・23倍で、増加傾向にある。県庁で同日あった「県要保護児童対策地域協議会」で報告した。

 種類別では、暴言や無視などの「心理的虐待」が743件(48・5%)で最も多く、暴力を振るう「身体的虐待」が438件(28・6%)、食事を与えないなどの「ネグレクト」が323件(21・1%)と続いた。心理的虐待には、子どもの前で親が配偶者に暴力を振るう「面前DV」も含みまれており、県の担当者は「DVと児童虐待を関連づけて防止策に取り組むことが重要」とした。

 虐待の被害者は小学生以下が全体の約8割を占め、7-12歳が507件(33・1%)で最も多く、前年度の1・3倍だった。一方、加害者は実父665件(43・4%)、実母630件(41・1%)の順に多かった。

 会議では、現場の担当者が「件数以上に深刻な事案が多い印象」と説明。他の出席者からも「これまでは虐待が起きた後の対応が中心だったが、予防にも力を入れていく」「子どもを守るだけでなく、保護者が虐待した経緯や背景を分析する必要がある」などの意見が出た。

熊本県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ