相次ぐ野外火災ご用心 筑後地区 乾燥、強風、農林業の焼却飛び火

西日本新聞 筑後版

 筑後地区で山林や枯れ草の火災が相次いでいる。この時期は除草した草や収穫後の麦わらなどを焼く野外焼却の機会が増えるが、空気の乾燥や強風で燃え広がりやすい。梅雨入り前までは乾燥した気候が続くとみられ、消防は注意を呼び掛けている。

■林野

 八女消防本部(八女市と広川町を所管)によると、今月は管内で林野火災が4件起き、うち3件は焼失面積が1ヘクタールを超えた。八女市立花町上辺春では7日に1・4ヘクタール、12日に1ヘクタールを焼いた。25日の八女市立花町白木の火災では、現場が山中だったため地上からの消火活動が難航。鎮火まで16時間半かかり2・3ヘクタールを焼いた。昨年5月の林野火災はゼロだったが、今月だけで福岡市などの防災ヘリが2度出動して消火に当たっており、同本部は「ヘリの応援は2005年以来。異常事態だ」と危機感をあらわにする。

 原因別でみると、伐採した枝や竹の野外焼却2件▽たばこの不始末1件▽調査中1件。中山間地が多い八女地方では、年間を通じて伐採した枝や草を焼く農林業者が多い。同本部は防災ラジオや広報車を通じて注意を呼び掛けるとともに、「山間地で焼却する際は、消火方法も含めた適切なやり方を指導することができるので、面倒と思わず消防や自治体に連絡してほしい」と話している。

■枯れ草

 久留米広域消防本部(久留米市など4市2町を所管)の管内では、26日だけで枯れ草火災5件を含む7件の火災が起きた。うきは市浮羽町では、枯れ草を燃やす火が拡大。小郡市福童では、麦わらを燃やしていたところ、九州自動車道ののり面に広がった。

 同本部によると、春から梅雨前にかけて、田畑に残った麦わらや河川敷に茂った雑草を集めて燃やす野外焼却を原因とする火災が増える。日曜日の26日に相次いだことについては、空気の乾燥のほか、兼業農家が増え、農作業が週末に集中することも要因に考えられるという。

 野外焼却は、廃棄物処理法で原則禁止されているが、祭事上の焼却(どんど焼き)や農林業を営む上でやむを得ない焼却は、例外的に認められている。同本部は「必ず消火の準備をした上で、風が強く乾燥した日は作業を避けてほしい」としている。

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