史跡観光飛躍なるか 大宰府展示館有料化 「周遊型」定着なお課題

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 新元号「令和」効果で多くの観光客が訪れる大宰府展示館の有料化方針を28日に発表した楠田大蔵市長は「一過性には終わらせない」と意気込みを語った。有料化を機に、長年の課題である「市内周遊型の史跡観光」を定着させ、地域浮揚を図る狙いだ。ただ、実現にはクリアすべき課題が山積している。

 当初の有料化案は一般300円で子どもからも徴収する内容だった。「展示館は学習の場でもある」と異論を受け結局、一般200円、高・大生100円、小・中学生無料に落ち着いたという。楠田市長は「いろんな意見を考慮して決めた」と話す。

 展示館有料化と併せ、市長が強調したのが史跡地内の規制緩和の必要性。新元号発表以降、連日のように大宰府政庁跡前駐車場は満車状態になった。だが、ここの正式名称は「多目的広場」で駐車場とは呼べない。市長は「いろんな課題が浮き彫りになった。国や県に史跡の活用と規制緩和を強く訴えていきたい」。

 同市観光推進基本計画策定協議会の大江英夫会長は、大宰府展示館の有料化を「史跡観光飛躍への一歩」と評価。一方で「観光のポイントは、来た人に『来て良かった』と思わせること。ガイドの有料化やガイドと駐車場の一括管理なども課題だ」と指摘する。

 大宰府展示館を運営する古都大宰府保存協会の木村甚治理事長は「今も平日に約700人、土日は約千人が入館する。有料化を機に『梅花の宴』以外のジオラマを設置するなど展示内容の充実を図り、スタッフの補強も必要であれば検討したい」としている。

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