ギャンブル依存症の家族、体験共有を 6月2日、福岡市で全国集会

西日本新聞 ふくおか版

 パチンコや競馬などにのめり込むギャンブル依存症者の家族らでつくる自助グループ「ギャマノン」(東京)が6月2日、全国集会を福岡市早良区のももちパレスで開く。潜在的な悩みを抱える家族の掘り起こしを目的に全国各地で年1回開いており、九州では初めて。福岡市の「ギャマノン福岡」などでつくる実行委員会は「1人で悩みを抱え込まないで、同じ境遇の仲間とつながる機会に」と参加を呼び掛ける。

 ギャンブル依存症の疑いがある人は全国に320万いると言われる。1991年に発足したギャマノンは現在、全国で約170のグループに分かれて活動し、家族らが定期的にミーティングを開いている。

 県内には5グループがある。その一つ「ギャマノン福岡」は毎週1回、10人ほどが公民館に集まり、近況や思いを語る。

 「息子の借金を肩代わりするため、お金をとことんつぎ込んだ。それが逆に本人が問題に向き合う機会を奪ってしまった」。依存症の30代息子を持つ60代女性は伏し目がちに話す。息子とは距離を置き、今はどこに住んでいるか分からない。「それでも親子は親子。彼を大事に思っている」。声を詰まらせる。

 結婚直後にギャンブルによる夫の借金が発覚した40代の女性は、ミーティングに参加し続け11年がたつ。「同じ境遇の仲間がいることで励みになる。自己犠牲に陥る家族が多いが、まずは自分を大切にしなければ」と語る。そして、「以前は絶対自分が正しいと思っていたが、夫をコントロールしようとした考えに問題があったのかもしれない」と夫への接し方も変わったという。

 全国集会は16回目。患者や家族が体験談を発表するほか、少人数に分かれての意見交換会がある。午前9時55分-午後4時。入場無料(資料代500円)。当日参加可。

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