発煙や発火の恐れも…蛍光灯をLEDに替える時の注意点

西日本新聞 くらし面

従来の蛍光灯器具に使えるLED照明について説明するベスト電器の岩切克憲さん。「工事不要」の表示がある 拡大

従来の蛍光灯器具に使えるLED照明について説明するベスト電器の岩切克憲さん。「工事不要」の表示がある

 古い蛍光灯が点灯しません。今までの器具に発光ダイオード(LED)を取り付けても大丈夫ですか。

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。

 鹿児島県の女性(85)が、台所の蛍光灯(直管型)がつかなくなったので、この際、省エネのためにLED照明へ替えようと家電店を訪れました。ところが店の人から「蛍光灯を取り付けていた器具の種類を確認して交換しないと、発煙や発火が起きることがありますよ」と言われてびっくり。結局、今のと同じ蛍光管を買って戻ったそうです。

 このLED照明、政府が新成長戦略で「次世代照明」に位置づけることもあって急速に普及しています。将来を見越し、家電メーカーの多くが今までの蛍光灯器具の販売終了を予定していますが、LEDによって対応する蛍光灯器具の種類が異なり、間違えて取り付けると、過剰な電気が流れて事故になりかねません。

 難しい話になりますが、従来の蛍光灯には三つの種類があります。

 (1)グロースターター式 点灯管を使って点灯する方式で、古くから家庭用に使われてきました。

 (2)ラピッドスターター式 多くの照明を早く点灯でき、店舗や電車など業務用に広く使われています。

 (3)インバーター式 電子回路で高周波を起こして早く点灯し、家庭用照明の主流となった方式です。

 現在、家電店ではこうした従来の蛍光灯の器具にも取り付けられるLED照明を扱っており、(1)のグロースターター式のみに対応する物や、(1)-(3)全てに使えるという物など、価格も含めてさまざまです。

 しかし、こうした情報は用語一つとっても難しく、高齢者ほど置き去りにされがち。LEDへの移行が進むにつれ、情報不足から取り違えによる事故が増えるのではと懸念されます。

 ベスト電器福岡本店(福岡市・天神)で照明器具を担当する岩切克憲係長(45)に聞きました。同店でも最近、高齢の方から「一体どれをどう選んだらいいか」という電話が2、3件続いてかかってきたとか。

 「直管型の蛍光灯器具に取り付けられるLEDには、特別な工事をしなくても済むという意味の『工事不要』などの表示がされています。今、お使いの器具に表示されているデータを調べた上で、お店にどれが適切かをご相談ください。丸型蛍光灯用のLEDにも、付け替える際の手順を詳しく書いた説明書きがあります」

 ちなみに岩切さん自身も、自宅キッチンの蛍光灯器具に、この「工事不要」タイプのLEDを取り付けてみたところ、明るさなど問題なかったとのこと。

 「ただし、人間である以上、古い器具によく確認しないで間違ったLEDを取り付けてしまうことはあり、安全性に絶対はありません。やはり長い目で見るなら、LED専用のタイプに、器具ごと交換されるのをお勧めします」

 交換に工事が必要となる場合は、取り付けのサービスがありますが、同店の場合は出張費2500円に器具1台当たり500円が加算されるとのこと(消費税別)。「6-8月はエアコン取り付けで立て込むので、やむを得ず2-3週間お待ちいただくこともあります。どうかご理解を」

 ここで岩切さん、LED照明にもう一つ注意点を付け加えました。光量を変化させられる調光機能付きの受け口に付けていた電球をLEDに替える場合は、専用のものをとのこと。LED自体に調光回路が入っていると機能が重なり、トラブルにつながりかねないそうです。

 岩切さん、お助けいただき、ありがとうございました。 

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