公共施設に「書」四半世紀 青豊高書道部 貸し出し、掛け替え

西日本新聞 北九州版

 豊前市の青豊高書道部(14人)は前身の築上中部高時代から四半世紀近く、市役所など市内の公共施設に毎年、額入りの書を貸し出し、掛け替えている。「市内に美術館がないことから、公共施設に展示してもらおう」と1995年から実施。多くの市民に親しまれる恒例行事だ。

 今年は22日に部員たちが市役所を訪れ、2作品を掛け替えた。市長室前には2年の野間口季平(きっぺい)さん(17)の「励輪」、議員控室には、部長で3年の野田麻華さん(18)が書いた大きな「愛」の文字の下に「温かな人々 溢(あふ)れる自然 豊前に感謝」と書いた額入りの書をそれぞれ展示した。

 野間口さんによると、「励輪」は、新元号の「令和」にちなみ、市が新しいことに励み、市役所が一つの「輪」として支えることを意味する造語という。また、野田さんによると、「愛」は、豊前の人たちのぬくもりから感じられる「愛」と、美しい自然を思う「愛」など市への思いを込めたという。野間口さんと野田さんは自ら書いた100枚前後の作品の中から、最終的に選んだ自信作だ。

 後藤元秀市長は「高校生のフレッシュで若者の思いが伝わってくる。令和の時代、市の発展のため頑張りたい」と謝辞を述べた。

 これに先立つ21日には豊前署から長年の貸し出しに対して感謝状が贈られた。

 書道部はかつて、はかま姿の生徒が大きな紙に書く「書道パフォーマンス」に取り組み、「書の甲子園」で優勝したほか、全国高校総合文化祭の書道部門に作品を提出するなど、書道の名門として知られる。

 公共施設での展示のほか、豊前市の広報に毎月、作品を掲載しており、福元隆寛顧問は「多くの市民に見てもらうことが部員たちの励みになる」と説明。野田部長は「書道部の伝統を大切にし、自らの技術を磨き、見る人に夢と感動を与える取り組みを後輩にもしっかりと引き継ぎたい」と話した。 

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