国東養殖ヒジキ好発進 初収穫順調、採算ベースに

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 国東市と地元漁業者が昨年から育てている養殖ヒジキの初収穫が始まった。漁獲量が激減するタチウオに代わる市の特産品に育てようと関係者が意気込む「ルーキー」の生育状況は良く、順調なスタート。「新たな収入源になるよう、来年以降も続けたい」と関係者の期待は高まっている。

 同市特産の水産品はタチオウ、タコ、タイ。市によると、タチウオの漁獲高は年々減少し、ピークだった10年ほど前に比べて約10分の1。そこで新しい漁業者の収入源として目を付けたのが、健康志向の高まりで高値が続くヒジキだった。同市国見町では天然ものが取れ、2017年度は1キロ2千円の高値が付いた。県も10年近く養殖の研究を重ねており、採算が見込めそうな調査結果が出ていた。

 昨年11月、種苗を埋め込んだ50メートルのロープ266本を、市内3カ所の沖合(水深10-20メートル)に設置。県の試算では1メートルまで成長すれば採算ベースに乗る見通しだったが、旧安岐町の沖合では平均2メートル、それ以外の2カ所でも同1メートルまで成長した。25日に初収穫した県漁協安岐地区漁業運営委員長の斎藤信二さん(69)は「茎も太いし、色もいい。浮遊物も付着してない。立派なもんだ」と手応えをつかんだ様子だった。

 収穫は1週間程度続き、乾燥後、県内の卸業者に販売する。初年の収量見込みは約13トン。斎藤さんは「1キロ1300円ぐらいで買ってもらえれば」と期待を寄せた。

 市は、18年度から3カ年事業として漁業者を支援してヒジキ養殖に取り組んでいる。今季採算に見合う量が確保できれば、事業を拡大することも検討する。担当する国東市林業水産課の平山陽一係長は「他の産地に負けず、市の特産物になるよう支援していきたい」と意欲を燃やしている。

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