難航の末与党と対決 国民民主犬塚氏を擁立へ 参院選佐賀

西日本新聞 佐賀版

 夏の参院選佐賀選挙区(改選数1)は国民民主党が元参院議員の犬塚直史氏(64)を擁立する方針を固め、与野党一騎打ちの構図が濃厚となった。国民は当初、多久市長の擁立を模索したが、断念。その後も候補者選びは難航し、不戦敗を懸念する声も上がっていた。ようやく野党統一候補の見通しが立ったものの、想定される公示日は約1カ月後に迫り、支持者には安堵と焦りが入り交じる。

 犬塚氏は29日、国民民主県連代表の原口一博衆院議員とオブザーバーの大串博志衆院議員と国会内で会談。取材に「出るかどうかの調整です」と述べるにとどめた。

 国民県連幹部が「まだ調整中」と慎重な言い回しに終始するのも、参院選公示が迫る中で、野党統一候補を犬塚氏にまとめたいという思いがある。

 前回2016年の参院選で旧民進党候補が自民現職に敗れたが、17年の衆院選では2選挙区で原口、大串氏が当選。「佐賀は参院選でも野党が勝てる選挙区だ」と国民幹部は語っていた。

 原口氏は昨年12月、多久市長の横尾俊彦氏(63)に立候補を要請したと公言。だが、横尾氏の後援会関係者は「市政に専念させたい」と県連幹部との踏み込んだ協議を拒み続けた。

 原口氏と横尾氏との面会が実現しないまま時間ばかりが過ぎた。県連内部からも「ずるずる引き延ばすと次に進めない」と焦りの声が漏れ始め、連合佐賀幹部も早期擁立を求めた。

 ようやく原口氏は今月11日に連合佐賀と社民党県連合の幹部と会談し、横尾氏擁立は「もうない」と伝え、複数の候補者名を示した。

 だが、いずれも擁立に至らず、党内部では「誰もいないなら国会議員の秘書を出すしかない」との声もささやかれ始めた。

 ここで、2004年の参院選長崎選挙区で当選した犬塚氏の名前が急浮上。12年の衆院選に旧民主党公認で東京14区から出馬したものの落選し、現在は東京の会社を経営する。

 原口、大串両氏は今月下旬、国会内で犬塚氏と面会し、立候補を促したとみられる。

 参院選公示が有力視される7月4日まで残り1カ月余り。ある支持者は「不戦敗だけは避けることができそうだ」と胸をなで下ろす一方で「佐賀とのゆかりが深いわけではなく、有権者への周知の時間が足りない」と焦りを見せる。

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