訪日後、少しでも韓国に… 米との会談暴露の野党議員告発 政府

西日本新聞 国際面

 【ソウル池田郷】韓国外務省は文在寅(ムンジェイン)大統領とトランプ米大統領の電話会談の内容を外部に漏らしたとして、在米大使館の外交官と、記者会見で公表した野党議員を28日付で刑事告発した。問題視しているのは、5、6月と2カ月連続で日本を訪れるトランプ氏に対し、文氏が訪日の機会をとらえて韓国にも訪れるよう強く働き掛けたとされるやりとり。野党が「物乞い外交」などと批判し、政府側が反発していた。

 告発されたのは最大野党自由韓国党の姜孝祥(カンヒョサン)議員。9日に記者会見で発表した。姜氏によると、文氏が7日の電話会談で「今月下旬に日本を訪問した後、少しの間でも韓国を訪れてほしい」と要請し、トランプ氏が「興味深い提案だ」と応じた。その後、米韓両政府は6月に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせ、トランプ氏が訪韓すると発表した。

 韓国メディアによると、姜氏に情報を提供した外交官は、高校、大学の後輩に当たる。外交的信頼を失いかねない問題だけに文氏は29日の閣議で「弁解の余地はなく、あってはならないことだ。国民におわびする」と陳謝した。一方、告発に踏み切った政府の対応に自由韓国党の羅卿〓(ナギョンウォン)院内代表は「野党への政治的弾圧であり、国民の知る権利を奪う」と批判している。

※〓は「王ヘン」に「援」の旧字体のツクリ

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