AI活用し特殊詐欺撃退 佐賀銀がシステム導入

西日本新聞 佐賀版

 佐賀銀行は30日、振り込めや偽電話といった特殊詐欺被害を未然に防ぐため、人工知能(AI)を活用して現金自動預払機(ATM)の利用客を見守るシステムを6月1日から導入すると発表した。ソフトウエア開発のオプティム(佐賀市)との共同開発で全国初の試みという。

 佐賀銀によると、システムはAIが携帯電話で通話しながらATMを操作する利用者を認識すると、スピーカーで「携帯電話のご利用はお控えください」と注意を促す仕組み。被害者は詐欺グループから携帯電話で指示を受けながら数分間操作するケースが多い。これに対しシステムはわずか十数秒で検知できるため、操作を中断させることが可能という。

 昨年7月からの実証実験では、AIが利用者の髪をかき分けるしぐさにも反応していたが、改善したという。置き忘れに対してアナウンスする機能もあるという。

 佐賀銀は駅や商業施設などにある無人ATMの10カ所以上で導入するとしているが、防犯上、詳しい設置場所を公表していない。

 警察庁によると、特殊詐欺の昨年の認知件数は1万6496件で被害総額は363億9千万円に上る。被害者の多くが高齢者。タイ中部パタヤを拠点にした日本人詐欺グループも明らかになるなど、年々手口は巧妙化している。

 坂井秀明頭取はこの日の定例会見で「システムはこれで完成ではなく、今後も防犯内容を高めていく。一人でも多くの利用客を詐欺被害から守りたい」と話した。

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