帚木蓬生さん小郡市文化大使就任記念展 文学資料館

西日本新聞 筑後版

 作家で医師の帚木蓬生(ははきぎほうせい)さん(72)=中間市=が出身地・小郡市のふるさと文化大使に就任したのを記念する企画展「帚木蓬生 久留米藩三部作の世界」が、同市大板井の野田宇太郎文学資料館で開かれている。6月11日まで(3日休館)。

 帚木さんは、現在のうきは市に伝わる筑後川の五庄屋物語を基にした「水神」(2009年)、小郡市を舞台に貧しい農民に寄り添う青年医師を主人公にした「天に星 地に花」(14年)、大刀洗町の今村天主堂の歴史的背景を描いた「守教」(17年)を書き、これらの歴史小説は「久留米藩3部作」として高く評価されている。

 企画展では「天に星‐」「守教」の直筆原稿に加え、3部作執筆時の構想メモも多数展示している。「天に星‐」のメモは、江戸時代に流行した病やその治療法、季節に即した庄屋の生活などがつづられており、小説の真実性を高めるために丹念な下調べが欠かせないことがうかがえる。現役作家の執筆過程が分かる資料の展示は珍しいという。

 五庄屋が建造に奮闘した大石堰(ぜき)(うきは市)についての史料「田代家文書」も並ぶ。展示担当者は「久留米藩の歴史を知ることで、小説の世界をより深く味わえる」と話す。

 6月1日午後2時から、小郡市文化財課職員によるギャラリートークもある。入場無料。小郡市立図書館=0942(72)4319。

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