帚木蓬生さん小郡市で講演 「旅描けば時代見える」

西日本新聞 筑後版

 帚木蓬生さんは12日、小郡市文化会館でふるさと文化大使就任の記念講演を行った。

 帚木さんは鎌倉時代、元(モンゴル帝国)が2度にわたって日本へ侵攻した元寇(げんこう)と日蓮宗の開祖、日蓮を描いた新作「襲来」に関して、元寇はあまり実態が知られていないと指摘。「御家人の功績を評価すると、幕府は報奨を与えなくてはいけない。しかし幕府は与えるものが無かった。だから鎌倉幕府は(後世まで)元寇を評価しない世の中にした」と説いた。

 久留米藩3部作についても語った。領内でひそかに受け継がれてきたキリスト教の歴史や、農民を苦しめた藩政に言及し「小郡、久留米の民は悪政があったら立ち上がる精神がある。皆さんにはその血が流れている」とした。

 来場者との質疑応答で「よく旅を描いているのはなぜ」と問われ、帚木さんは「道程を描けば時代が見えてくる。旅路の食、出会う人々を描くことがリアリティーになる」と創作のこつを明かした。故郷小郡について「宝満川の近くの池が良い釣り場でよく行っていた。竹ひごにミミズを付けて、それでウナギが釣れた」と懐かしそうに話した。

福岡県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ