【動画あり】動物愛の歌北九州に響け ムツゴロウ王国から帰郷

西日本新聞 北九州版

 北海道「ムツゴロウ動物王国」で知った「動物愛」の輪を北九州でも広げたい‐。動物王国に30年以上勤務した藤本祐治さん(63)が、動物王国で長年世話をしてきたツキノワグマ「ロッキー」の死を機に今月、故郷・戸畑区に帰ってきた。藤本さんは動物をテーマにしたブルース歌手としても活動する。動物愛の歌で「ほっこりした気持ち」を古里に伝えたいと第二の人生に意気込んでいる。

 藤本さんは25歳の時に動物王国に「入国」した。創設者の作家畑正憲(ムツゴロウ)さんがヒグマと無人島で暮らした実話を描いた著作「さよならどんべえ」を読んで感動した。畑さんが福岡市生まれで、日田市で育ったことにも親近感が湧き、手紙を書いて勤務を頼み込んだ。

 入国後はウマを担当した。当時は約60頭を飼育。「100頭の集団にしたい」という畑さんの夢を一緒に追い掛けた。藤本さんは畑さんを「動物と接する天才だった」という。かみ癖があり、手を焼くイヌでも畑さんだけはかまない。藤本さんは「ムツさんはいつも自然体で、人と動物を隔てなかった」と振り返る。

 動物王国では漁網にかかったアザラシなど、動物を保護することが多かった。1982年、福井県からツキノワグマ「ロッキー」が保護されてきた。生まれたばかりで、手のひらに収まる大きさ。ネコの「オリーブ」は特にロッキーをかわいがり、母乳が出たほどだった。

 2004年に動物王国が東京に移転したのを機に、一度離れウシを飼育する福祉作業所に勤務していたが、10年ごろに年老いたロッキーの世話を畑さんに頼まれて、北海道に戻っていた動物王国に復帰した。ロッキーとは「のんびり、ほっこり」過ごしたという。ロッキーは昨年9月に老衰のため36歳で死んだ。ロッキーの死や自身の体調も考慮し、北海道を離れることにした。

 動物王国では働きながら、ブルース歌手としても活動。イヌやネコの「殺処分ゼロ」を目指すチャリティーを開いたり、動物愛を歌ったりしてきた。北九州でも同じように動物愛の輪を広げることをテーマに活動をしていくつもりだ。すでに若松区の角打ち店でライブを開き手応えを得た。「北九州も動物愛護活動は盛ん。もっと動物好きな人を増やしたい」と前を向いた。

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