スマホでイノシシ退治 上峰町が実証実験 わなに入ると連絡、操作

西日本新聞 佐賀版

 上峰町は、スマートフォンでわなを遠隔操作し、イノシシを捕獲するシステム「まるみえホカクン」を導入した。山間部の道路沿いののり面がイノシシに削られる被害が相次いだため、対策に乗り出した。1年間、わな1台を町内に設置して実証実験を進め、その効果を見極める。

 町が箱形のわな(縦約1メートル、横約2メートル、高さ約1メートル)を鎮西山の中腹に仕掛け、太陽光発電で監視カメラや侵入センサーなどを稼働。えさに誘われたイノシシがわなに入ると、わなの狩猟免許を持つ管理者の武広勇平町長や地元住民ら5人のスマホやパソコンに通知が届く。手が空いている管理者が映像で獲物を確認しながらスマホなどのボタンを押し、わなの入り口を閉めてイノシシを捕獲する。

 従来の箱形わなは、イノシシがひもに引っ掛かったり、センサーで感知されたりすると、入り口が閉まる仕組みだった。新たなシステムでは、イノシシ以外の動物を捕まえることがなくなり、わなに入ったかどうか確認するために見回る必要もないという。

 町は2018年度予算に関連経費120万円を計上。19年3月末にわなを設置し、町長や担当職員ら以外の管理者2人を公募していた。

 5月18日には、動物捕獲用品メーカー「三生」(鳥栖市轟木町)の和田三生社長(73)がシステムの使用法を教える研修会があった。管理者として操作を体験した町内の40代男性は「平日は仕事が忙しい。空いた時間に狙った獲物だけを捕獲できるのは便利ですね」と話していた。

 武広町長は「スマホで簡単に操作できるので、若者も鳥獣捕獲に興味を持つのでは」と期待を寄せている。

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