北朝鮮、対米担当処刑か 金英哲氏解職 首脳会談決裂受け 韓国紙報道

西日本新聞 国際面

 【ソウル池田郷】韓国紙の朝鮮日報は31日、北朝鮮消息筋の情報として、金革哲(キムヒョクチョル)米国担当特別代表が2月にベトナムで行われた米朝首脳会談が決裂した責任を問われ、平壌郊外の美林飛行場で銃殺刑に処されたと報じた。韓国や米国との交渉窓口だった金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長も党統一戦線部長の職を解かれて強制労働などを科され、金正恩(キムジョンウン)党委員長の妹の金与正(キムヨジョン)党第1副部長は謹慎を命じられたという。真偽は不明。

 韓国では、米国や韓国との交渉を担ってきた党統一戦線部を中心に粛清が行われたとの見方が根強いが、韓国統一省は「確認できない」としている。事実であれば、北朝鮮の非核化を巡る米国などとの交渉に影響を与えそうだ。

 同紙は消息筋の情報として、正恩氏の直属組織の国務委員会に所属していた金革哲氏は、2月の会談の事前交渉で米側に取り込まれて正恩氏を裏切った「スパイ」と判断されたと指摘。金革哲氏と共に実務交渉を担当したキム・ソンヘ統一戦線策略室長や、会談で通訳を務めた女性も政治犯収容所に送られたという。

 北朝鮮の党機関紙、労働新聞が5月30日付の論説で「首領(最高指導者)に対する反動的、反革命的行為をした者たちは、革命の冷厳な審判を免れなくなった」と伝えたことについて、朝鮮日報は「粛清を暗示する」と分析。一方、北朝鮮専門サイト「NKニュース」の編集者は「最近、金革哲氏を平壌の外務省で見かけたとの情報がある」とツイートした。

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