聖火リレー 県内13市町村 復興の歩みや自然の美しさ発信 

西日本新聞 熊本版

 県は1日、東京五輪の聖火リレーが2020年5月6、7日に県内13市町村で行われると発表した。熊本地震で被害を受けた熊本城や益城町などを通り、復興の歩みを国内外に発信するほか、天草の海や阿蘇の自然の美しさもPRする。7月1日から走者を公募する。

 聖火は沖縄から入り、初日の5月6日は、人吉市、水俣市、天草市、宇土市、八代市の順に走る。5月7日は、益城町、南阿蘇村、阿蘇市、菊池市、山鹿市、和水町、玉名市、熊本市と聖火をつなぎ、熊本城二の丸広場での祝賀行事を経て長崎へ引き継ぐ。

 走者は1日80~90人。1人約200メートルを走り、1市町村ごとに約2キロをリレー。残りの区間は車や船でつなぐ。具体的なルートや時刻などは年末に発表予定。

 県の実行委員会は(1)熊本地震からの復興、地域再生(2)熊本とオリンピックとのつながり(3)世界とつながる熊本-を示す場所を基準に市町村を選考。地震被災地のほか、日本で初めて五輪に出場した金栗四三(かなくりしそう)が生まれた和水町や、八代港がある八代市なども選んだ。

 リレー走者は、県とスポンサー4社(コカ・コーラ、トヨタ自動車、日本生命保険、NTT)がそれぞれ募集するため、1人5回まで応募できる。

 県の選出枠は2日間計44人で、うち30~35人を公募する。残りは県の実行委が文化人などを推薦する。応募資格は、県内に居住、勤務、在学(過去も含む)するなど県にゆかりがあり、2020年度に中学1年以上になる人。今月下旬に県が開設するインターネットサイトか、県と市町村の庁舎で配布する応募用紙で申し込む。

 

■「金栗先生の生家通って」 「水俣病伝えるコースを」 期待の声

 東京五輪の聖火リレーが走る市町村からは歓迎の声が上がった。

 地震で震度7を2度経験した益城町。町教育委員会生涯学習課の中村康広主幹(49)は「被災した場所を聖火ランナーが通ることで、被災者を元気づけられれば」と力を込めた。

 「日本マラソンの父」と呼ばれる金栗四三を生んだ和水町。新木隆まちづくり推進課長補佐は「金栗先生の生家周辺をリレーできることを願っています」。

 水俣市陸上競技協会長で、長年子どもたちの指導にあたる宮崎容一さん(68)は「水俣湾埋め立て地に『エコパーク水俣』ができて、水俣のスポーツ人口が拡大した。水俣病を伝える意味でもコースに入れてほしい」と期待する。

 地震で国道57号やJR豊肥線が寸断した阿蘇市は観光振興が課題。荒木仁まちづくり課長は「リレーをきっかけに外国の方に阿蘇を知ってほしい」と語った。

 県内のゴール地点である熊本城は、着々と復旧工事が進む。熊本市の大西一史市長は「復興に取り組む熊本城と聖火ランナーの力強い姿を通じて、復興が進む熊本市を内外に発信する絶好の機会となるよう期待する」とのコメントを出した。

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