「笑顔のクラスに」児童ら集会で誓い 佐世保・大久保小事件15年

西日本新聞 長崎・佐世保版

 6年生の女児が同級生に殺害された事件から15年を迎えた佐世保市の大久保小。1日にあった「いのちを見つめる集会」には全校児童、教職員、保護者、地域住民など約220人が参加し、命を大切にすることや子どもの安全を守ることをそれぞれの立場で誓った。

 集会では、佐藤正実校長が被害者の女児と12年前に病気で亡くなった2年生の女児のことに触れ、児童たちが「決意の言葉」を発表した。学年ごとに立ち上がり、6年生は「勇気ある行動、深め合う友情、誰もが笑顔で過ごせるクラスにします」と声をそろえた。

 PTA会長の友広克嘉さん(47)は「大きな流れの中で命は奇跡的につながっている。命をつなぐために人間同士、傷つけ合ってはいけない」と命の尊さを説き、「たくさん遊んで、たくさん勉強してください」と語った。近隣の西大久保町公民館館長の西田稔さん(75)は、川崎市で児童らが殺傷された事件も踏まえ、登下校中でも命を落とす危険性があると注意を促した。

 名古屋市の会社員武田訓成さん(46)は、被害女児の父親の同僚だった新聞記者が書いた事件に関する本で関心を抱き、昨年に続き2度目の参加。「事件を風化させてはいけない。しっかり考えることが大事だと思う」と述べた。

 集会の後、佐藤校長は教職員と事件について学習すると説明。「事件は知っているが、教員間でその背景や経緯を共有することは手薄だった。学び直しをしたい」と話し、事件現場だった「いこいの広場」の献花台に向かって合掌した。

 集会は2部構成で、佐世保東翔高の中村明夫教諭が「生きる」をテーマに講演。事件や事故、いじめについて「被害者になるのを防ぐ方法は難しい。でも加害者にならないことはできる」と参加者にメッセージを送った。吹奏楽部の生徒が力強い演奏を披露した。

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