用水路、アフガン全土へ ペシャワール会 中村医師が報告会 福岡市

西日本新聞 ふくおか版

 アフガニスタンで民生支援に取り組む福岡市の非政府組織「ペシャワール会」の現地活動報告会が1日、同市早良区の西南学院大で開かれた。現地代表の中村哲医師(72)が16年間手掛けてきた水利事業について「現在の用水路工事はほぼ完成に近づいており、今後は全国展開したい」と語り、学生ら約250人が耳を傾けた。

 中村医師は1984年から同国の隣国パキスタンで医療活動に従事。不十分な診療環境から「少ない資金でいかに多くの恩恵を得られるか考えるようになった」と原点を振り返った。

 86年からアフガニスタンで難民の診療を始め、2000年に大干ばつに遭遇。「農地が消えて村が丸ごと難民化し、乳幼児が次々亡くなったのを目の当たりにした」ことで、「百の診療所より一本の用水路が必要」と痛感したという。

 03年に始めた水利事業で「農地が復活し、難民が戻った」と紹介。政府の賛同も得られるようになったといい「普及にまい進したい」と力を込めた。

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