災害への備え 漫画で紹介 熊本地震3年 地元作家が出版

西日本新聞 夕刊

 熊本市在住の漫画家ウオズミアミさんが、実用的な災害への備えを分かりやすく紹介した「ひさいめし~熊本より3年~備えあれば憂いなし、ときどき猫。」を出版した。2016年4月の熊本地震での被災体験を振り返り、役に立った水の運び方や洗い物の減らし方、余震への備えなどを漫画で表現している。

 16年12月、地震から約10日間の被災体験を描いた前作「ひさいめし~熊本より~」を出版した。「熊本の経験を少しでも知ってほしい」と、避難所で食べたご飯の温かさや見知らぬ人との交流などを前向きに描き、ファンだけでなく行政関係者にも読まれた。

 16年12月、地震から約10日間の被災体験を描いた前作「ひさいめし~熊本より~」を出版した。「熊本の経験を少しでも知ってほしい」と、避難所で食べたご飯の温かさや見知らぬ人との交流などを前向きに描き、ファンだけでなく行政関係者にも読まれた。

 「3年たった今だからこそ」という続編では、節水時の工夫やペットとの被災生活などの実体験を紹介しつつ、前作では描ききれなかった災害への備えや防災情報にもページを割いた。

 中でもこだわったのは「余震への備え」。地震発生後のニュースで「余震に注意してください」と聞くたびに、どう行動すればいいのか疑問を感じていたからだ。自身の体験を振り返るだけでなく、専門家にも話を聞き、扉を少し開けておく▽室内でも靴を履く▽はぐれたときの待ち合わせ場所を決めておく-など具体的な11の行動にまとめた=表。

 続編執筆の契機は昨年、全国で相次いだ大災害。大阪府北部地震(6月)や西日本豪雨(7月)が続き、「少しでも役に立てば」と、ツイッターで被災体験を基にした漫画やイラストを公開し始めると、大きな反響があった。

 特に9月の北海道胆振(いぶり)東部地震では、発生当日に炊飯器を使わないお米の炊き方を4枚のイラストで紹介すると2万件を超える「いいね」が付いた。熊本地震後、料理サイトで「ごはん 鍋 炊き方」と検索する人が多かったことを思い出して描いた作品だった。

 熊本市中央区の書店で5月にあったイベントに出席したウオズミさんは、自らの体験を踏まえ「周りを見ると、自分より大変な状況にいる人がたくさんいた。つらいけど、泣き言をいうのを我慢してつい頑張ってしまっていた人が多かったと思う。隠れがちな苦悩も知ってもらえれば」と、本に込めた思いを語った。

 子どもたちにも読んでもらおうと、出版元のエコーズ(東京)が図書館や小学校、子ども食堂運営団体へ贈る企画を進めている。インターネット上で資金を募るクラウドファンディングで集めた約25万円を使い、希望する団体や施設に寄贈している(https://forms.gle/zdL36YkjmnMZSHYUA)。

 「ひさいめし~熊本より3年~」はA5判、128ページ、税込み1080円。

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