フル規格前提に佐賀県側が反発 新幹線、長崎と意見交換

西日本新聞 総合面

 九州新幹線西九州(長崎)ルートで未着工の新鳥栖‐武雄温泉間の整備方式を巡り、佐賀県の坂本洋介副知事と長崎県の平田研副知事が3日、佐賀県庁で意見交換した。フル規格での整備を求める長崎県側は、課題解決に向けて国やJR九州に共同で働き掛けようと提案したが、佐賀県側はフル規格前提で議論が進むことに反発し、協議は平行線に終わった。

 整備方式を協議する与党検討委員会は、今月中にも方向性を示す見通し。平田氏は「着工に向けた道筋を付けなければ財源確保の議論に乗り遅れてしまう」と危機感を示し、財政面や在来線の在り方などについて両県で課題を整理しようと呼び掛けた。

 これに対し、坂本氏は「新鳥栖‐武雄温泉間は全て佐賀の区間で長崎県と議論して方向性を決めることにはならない」とけん制。佐賀県はフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)を前提とした整備方式で合意していたが、与党がFGTの導入を断念した経緯を踏まえ、「この区間は白紙の状態だ。(長崎とは)立ち位置が違う」と県の立場をあらためて訴えた。約30分の議論は最後までかみ合わなかった。

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