対馬南部にもカワウソ? 4匹目、新たな雌の痕跡

西日本新聞 社会面

 環境省は4日、2017年に国内で38年ぶりに野生のカワウソが見つかった長崎県・対馬で、新たにユーラシアカワウソの雌1匹の痕跡を確認したと発表した。これまでの調査結果と合わせ、少なくとも雄と雌2匹ずつが生息している可能性が高いという。今回は初めて対馬南部で発見されており、同省は「島の広範囲で生息している可能性も考えられる」としている。

 同省は昨年12月に調査を実施。ふんは対馬最南端付近の対馬市厳原町久和で1個見つかり、分析の結果、これまでに確認された3匹分のふんとは異なるDNAが検出された。17~18年の調査は、ふんは全て対馬北部で見つかっていた。

 九州大医学研究院の関口猛助教(分子生物学)が4匹分の遺伝子の配列を調べたところ、韓国南東部に生息するユーラシアカワウソのものと一致したという。調査に参加してきた筑紫女学園大の佐々木浩教授(動物生態学)は「カワウソが韓国から流れ着いた可能性が高いとの推測を支持する証拠だ」と分析している。

 同省は本年度、カワウソの個体数や分布状況の調査と、生息環境保護のための啓発活動を進める方針。

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