「自由詩の父」と呼ばれる米国の詩人ホイットマンは先月末、生誕200年を迎えた・・・

西日本新聞 オピニオン面

 「自由詩の父」と呼ばれる米国の詩人ホイットマンは先月末、生誕200年を迎えた。人間をありのままに描いた詩集「草の葉」は米文学に大きな影響を与え、夏目漱石の紹介により日本でも広く知られた。詩人にこんな言葉も。「若い女は美しい。しかし、老いた女はもっと美しい」

▼最近よく聞く「アンチエイジング」。加齢による心身の衰えをできるだけ抑えることだ。特に美容の世界では、しみ、しわ、たるみなどを防ぎ、若々しい外見を保つ意味で使われる

▼詩人は、アンチエイジングに「アンチ(反対)」というより、人の美しさは単なる外見の美貌ではなく、経験を重ね成熟した内面からにじみ出る心のありようだ-と言いたかったのでは。「寒さに震えた者ほど太陽の暖かさを感じる。人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る」とも語った

▼とはいえ、いつまでも若々しくありたいとは、誰しも思うもの。105歳で亡くなる直前まで医師として活躍を続けた故日野原重明さんは「美容にもそれなりに気を使い」、晩年に「肌のしみとりにもチャレンジした」

▼その上で「外見の若さも大事だけど、僕が若々しいと言われるのだとすれば、それは常に新しい自分との出会いを大切に過ごしているから」と著書に

▼美の探求者の至言も引こう。デザイナーのココ・シャネルいわく、「20歳の時の顔は自然のたまもの、50歳の顔は本人の責任」。

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