【備えは】6林道なお通行止め 北九州市、災害復旧に時間

西日本新聞 北九州版

 昨年7月の西日本豪雨で被災した、北九州市管理の林道の復旧に時間を要している。市内43路線(総延長約108キロ)のうち、15路線122カ所でのり面や路肩の崩壊、倒木が発生し、過去最大規模の豪雨による林道被害となったため。6路線は現在も全面通行止めが続いている。作業道だけでなく、生活路線としても使われているところがあり、市は本年度中に復旧を終えるよう急いでいる。

 市によると、山林が多い小倉南区などで被害が出た。被災15路線のうち、主要な12路線(同55キロ)97カ所で復旧工事を続けてきた。このうち、小規模に被災した70カ所はほぼ完了したが、残る27カ所は路肩が崩れるなど大きな被害があったため、工事中。12路線の復旧費用は総額で約1億6千万円に及ぶ。一方で残る被災3路線は、山奥に位置するなどの理由から工事着手のめどは付いていない。

 今も通行止めなのは、八幡東区の河内貯水池付近と八幡西区市瀬を結ぶ「市ノ瀬奥田線」(約5キロ)。生活路線として利用されてきたが、約7カ所で被災。6月末以降の完成を目指し、のり面などの工事が進められている。小倉南区母原と同朽網(くさみ)を結ぶ「貫山(ぬきさん)線」(約17キロ)も通行止め。ここは周辺に人工林が多いことから、間伐などの作業道として使われてきたが、31カ所で被災し、本年度中の通行再開を目指す。

 市内の森林の約3割(約4600ヘクタール)が人工林で、伐採適齢期のものが増加中。今後、国産材需要の高まりから市内のスギ、ヒノキにも業者の関心が強まる可能性があり、早期の復旧で、市は森林の適切な管理を所有者に促したい考えだ。

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