福岡の高校生「G20世界変える好機」 貧困、紛争の根絶を提言

西日本新聞 社会面

 福岡市で8、9日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に合わせ、市内の高校生が参加国・地域の大臣らに、自分たちが考えた理想の社会を実現する施策を提言する。貧困や紛争、病気で苦しむ人をどうしたら根絶できるか。熟慮を重ね、内容を練り上げた。高校生は「世界を動かす人たちに直接メッセージを伝えられる。世界を変えるチャンス」と意気込んでいる。

 「ここの表現は、『ワンステップ(一歩)』より『ビッグステップ(大きな一歩)』が良い」

 5日夕、福岡市役所の講堂で高校生の男女9人が議論を交わしていた。生徒は市内の修猷館高、福岡高、筑紫丘高など9校の代表。福岡に集まる大臣らへのスピーチは全て英語で行うため、文言の最終調整の真っ最中だった。

 提言のテーマは「誰もが取り残されない社会の実現」。9人は3月から英語の文献を読み込むなどして案を持ち寄り、協議を重ねた。意見が折り合わず、休日に朝から夕方まで議論を交わしたこともあった。提言では、開発途上国で生産した水素エネルギーを、先進国で消費する循環型経済の実現や、貧困者向け医療制度の充実などを訴える。

 香住丘高3年の高木遥斗さん(17)は「世界を変えるかもしれない機会。必死に考えた意見をぶつけたい」。福岡雙葉高3年の茶山美鈴さん(17)は「国際化社会で育った私たちには、いま世界を動かす大臣とは違う視点がある。真剣に提言に向き合ってもらえたら」と希望した。

 高校生による提言は、国際的な人材の育成を目的に政府が企画。G20の大臣会合を開催する各地でも行われる予定。

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