参院鹿児島「国民」で決着へ 全1人区で野党一本化

西日本新聞 総合面

 社民党の吉川元幹事長は7日、国民民主党の平野博文幹事長と国会内で会談し、両党が候補者擁立を目指していた夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)について、国民の公認候補が無所属で立候補することなどを条件に候補を取り下げることを提案した。国民は提案を受け入れる方針。これで勝敗を左右する32の改選1人区全てで立憲民主党など野党5党派の候補一本化のめどが立ったが、共産党を含めた連携の枠組みには課題も残されている。

 吉川氏は会談で国民公認の合原千尋氏(39)を無所属にすることと市民連合など地元組織が支援できる環境づくりを条件に社民が推す伊藤周平氏(59)を取り下げると提案。平野氏は「前向きに検討する」と応じた。週明けに正式に回答する。両党が合意すれば共産は公認候補を取り下げる。

 社民は1人区では鹿児島に絞って独自候補擁立を目指したが、国民が譲らず、調整が難航していた。

 吉川氏は記者団に「じくじたる思いだが、野党分裂は与党を利する。敵は安倍1強。政治を変えてほしいという声に応えるのが野党の使命だ」と語った。国民県連の伊地知紘徳幹事長は「合意すれば最大限の得票に向け努力する」とした。

 野党間の共闘態勢の構築は道半ばだ。

 立民と国民は4日、互いの公認候補に「支持」を要請できる相互支援を確認したが、他の野党は取り決めがなく、地元組織に委ねられる。

 共産は6日、統一候補に決まっていた「鳥取・島根」「徳島・高知」2合区の公認候補が無所属で出馬すると決定。支持を広げる狙いだが野党幹部からは「共産色は消えず効果は薄い」との声も漏れる。

 衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の野田佳彦代表は6日の会見で「一本化を決めただけでは選挙にならない。野党全体で戦う仕掛けや知恵が必要だ」と注文を付けている。

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