G20開幕、福岡ピリピリ 暮らしにも影響 

西日本新聞

G20財務相・中央銀行総裁会議の会場付近で厳戒態勢が敷く警察官たち=8日午前7時40分ごろ、福岡市中央区 拡大

G20財務相・中央銀行総裁会議の会場付近で厳戒態勢が敷く警察官たち=8日午前7時40分ごろ、福岡市中央区

 8日開幕の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、福岡市の会場周辺は多数の警備関係者が行き交い、ピリピリしたムードに覆われた。市内各所で交通規制や検問も行われ、市民の日常にも影響が及んだ。

 福岡県警はテロへの厳戒態勢を敷き、約4700人を動員。会場のヒルトン福岡シーホーク(同市中央区地行浜)や要人が泊まるホテル周辺に数百メートル単位で警察官を配置し、会場周辺では不審車両の接近を防ぐため、検問を実施した。

 早朝、会場のホテル内のアルバイト先に向かっていた同市早良区の大学生、平井清(さや)かさん(18)は近くの橋が通行できず、迂回路に誘導された。「早めに出たから間に合うけど、遠回りしないといけなくなって面倒くさい」。市内を走っていたタクシー運転手藤本梅男さん(70)も「検問が多くて仕事にならない。お客さんを早く送らないといけないのに」と漏らす。

 不特定多数が集まる施設は「ソフトターゲット」としてテロの標的にされやすいため、県警は天神や博多駅周辺の繁華街で、制服姿の警察官によるパトロールを強化して「見せる警備」を実施。JRや地下鉄の主要駅、福岡空港ではコインロッカーやごみ箱も封鎖されている。大阪からの夜行バスで到着した女性(18)は使用できなくなっている博多駅構内のコインロッカーの前で、大きなバッグを抱えて立ち往生。「どこか空いているかもと思って探したけど、やっぱり駄目でした」と困っていた。

 福岡都市高速道路などの交通規制は9日夜まで続く。会場近くのマンションに住む会社員男性(65)は「明日まではしょうがない。出掛けずに家でゆっくりする」と諦め顔だった。

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