『アメリカ占領期の沖縄高等教育』 溝口聡 著 (吉田書店・2376円)

西日本新聞 文化面

『アメリカ占領期の沖縄高等教育』溝口聡著(吉田書店・2376円) 拡大

『アメリカ占領期の沖縄高等教育』溝口聡著(吉田書店・2376円)

 太平洋戦争の後、沖縄を統治した米国は「教育の復興支援」を掲げ、高等教育の整備充実を図ったとされる。実際、米側は5000万ドルを投じて幼稚園から大学まで約600校を建設している。しかし、その政策目標には(1)民主主義の普及拡大という建前だけでなく、沖縄の「恒久的占領」を実現させるための(2)親米・離日の促進(3)統治に役立つ人材育成(4)反共拠点化‐があった。関西外大助教の著者は未刊行資料を調査し、米統治下の沖縄の教育政策が冷戦や米国内の世論、日本と沖縄の復帰運動などの影響を受けながらどのように行われたかを実証的に論じている。

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