フクオカの食と文化が世界を魅了 市民らが歓迎レセプション

西日本新聞 ふくおか都市圏版

あでやかな舞を披露する博多券番の芸妓たち 拡大

あでやかな舞を披露する博多券番の芸妓たち

演奏を終えた高校生に向けて手を振ったり拍手したりしてたたえる来場者 ラーメン店「一蘭」が提供したとんこつ味のとんこつ不使用ラーメンを食べる来場者 ミシュランで三つ星を獲得した「行天」が提供したすしを味わう来場者

 ようこそフクオカへ‐。福岡市で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開幕した8日夜、会場のヒルトン福岡シーホーク(中央区)で市と九州経済連合会主催の歓迎レセプションが開かれた。博多券番の芸妓(げいぎ)衆や高校生などが多彩なパフォーマンスを披露し、とんこつラーメンや地酒などが振る舞われた。会場を埋めた世界各国の関係者を前に、高島宗一郎市長は「福岡の食と文化、おもてなしを堪能してほしい」とアピールした。

 歓迎の気持ちを届けるさまざまなステージ演出は「福岡色」豊かに行われた。

 舞台の横には博多祇園山笠の舁(か)き山笠を設置。菩提達磨(ぼだいだるま)の人形がにらみを利かせる空間で、冒頭、精華女子高(福岡市博多区)の吹奏楽部が爽やかな音を響かせた。全国大会で優秀な成績を収めている福岡を代表するブラスバンド。「さくらさくら」をにぎやかにアレンジした曲や「ヤングマン」の歌を演奏し、会場から盛んに拍手を浴びた。

 福岡工大城東高(同市東区)のダンス部の2、3年生19人は4曲を踊り、元気を発信した。リーダーの有田麗奈さん(17)は「あっという間でした」。もう1人のリーダー須藤真由さん(18)は「心に通じるダンスをこれからも磨きたい」と貴重な舞台を飛躍の糧にする決意を見せた。

 博多券番の芸妓(げいぎ)衆による優雅な舞の披露もあった。三味線の音が会場に広がると、食事の手を止めてステージに近寄り、盛んに写真を撮る会議関係者の姿が多く見られた。舞台を降りた芸妓と記念撮影をしたインドネシア政府職員のプラディナ・アヌグラハエニさん(29)は「芸者さんと会ったのは初めて。感動的な夜です」とうなずいていた。

豚骨ラーメン、すし好評 宗教上の理由にも配慮

 歓迎レセプションは、世界に福岡の「食」をPRする場にもなった。

 ラーメン店の「一蘭」は定番のとんこつラーメンに加え、豚を一切使わずにとんこつ味が楽しめるラーメンを提供。イスラム教の戒律に沿った商品である「ハラル認証」は取得していないが、宗教上の理由で、豚肉を食することができない外国人関係者に好評だった。

 とんこつ不使用ラーメンのスープは、豚の代わりに鶏などを使用。チャーシューも牛肉を代用。インドネシアの銀行関係者でイスラム教徒のフジ・アトモコさん(57)は「ずっと豚を使用しないラーメンを探していたので、食べることができてうれしい」と話した。

 ミシュランで三つ星を獲得したすし店「行天」のブースは、キンメダイやマスなどのネタにこだわったにぎりずしを提供。ベジタリアン(菜食主義者)にも配慮し、いなり、かっぱ巻きなどのメニューも用意した。カナダの政府関係者は「福岡の街は食もおいしく、今度は旅行で来たい」と笑顔を見せた。

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