広報「ふくち」九州豪雨特集 「命守るため教訓学びたい」

西日本新聞 筑豊版

 福智町は広報「ふくち」6月号で豪雨を特集し、2017年7月の九州豪雨で被災した朝倉市の松末地区を取り上げた。広報紙で他の自治体を紹介するのは珍しいという。担当した町まちづくり総合政策課の田代裕哉さん(29)は「松末で起きたことが福智で起きてもおかしくない。防災意識を高めるため、松末のことを伝えたかった」と話している。

 九州豪雨で松末地区には流木や土砂が押し寄せ、集落ごと被害に遭い、多くの犠牲者が出た。昨年の西日本豪雨で同町は人的被害はなかったが、避難勧告や避難指示が出て、家屋被害もあった。田代さんは「今後、(福智町も)大きな災害に遭う可能性がある。朝倉から命を守るための教訓を学びたい」と、自治組織「松末地域コミュニティ協議会」(伊藤睦人会長)に取材を依頼した。

 田代さんは5月上旬、同課の藤本祐希さん(23)と共に、松末地区を訪問。伊藤会長らから話を聞き、児童や住民など約50人が一夜を明かした松末小や、犠牲者が出た石詰集落を取材した。

 広報紙では、同協議会や西日本新聞社から提供を受け、松末小に迫る濁流や土砂、避難するため崩落した県道を歩く児童、流木が突っ込んだ民家などの写真を並べ、当時の様子を時系列で紹介した。

 伊藤会長の言葉にこだわり「家族、家、大切なものが多く失われた。しかし、どんなにつらくても災害を経験した者としての責任がある。悲劇を繰り返さないために、災害から得た教訓を伝え続けたい」などのメッセージも伝えている。

 豪雨3日目に同市に派遣された田川地区消防署金田分署の二場祐介さんも取材。「救命の最前線から」として現場から見た自助、共助、早めの避難の重要性をまとめた。

 広報「ふくち」は福智町のホームページ=http://www.town.fukuchi.lg.jp/=で公開している。

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